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カテゴリ:田代島猫景色 続編( 73 )


2010年 03月 10日

田代島猫景色(続編3) さようなら金太郎

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金太郎はよく 朝一番に沖から帰ってくる船を眺めて待っていました。
どの猫たちも 船が帰ってくるとその周りに集まってきますが、
なぜか金太郎は 集まっている時よりも 待っている時の印象が強い猫でした。

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猫たちが、投げてもらうサカナを目当てに集まっている時、
金太郎はなぜかその中にはあまりいない。
むしろ、他の猫たちがあまりいない時に そばに行ってもらったり
それこそ濱さんの船に飛び乗ったり、すこし違う行動をとる猫でした。
なんて言うか、金太郎特有の人との距離というか・・・。

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もちろん いつの間にかしっかりサカナをもらっているのですけれど。

そんな金太郎ですが、実はもう、会うことができません。
昨年の初夏のある日、金太郎は突然旅立ってしまいました。
金太郎に何が起きたのでしょうか。

旅立っていく時、多くの猫が姿を隠しますが、
金太郎は 港に停めてあった車の横で寝たまま旅立っていったそうです。
他の猫たちとは少し雰囲気のちがった金太郎。
人とのつながりや絆の強かった金太郎らしいなぁ。

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金太郎の写真は たくさんありますが、
写真集の中程に見開きで入れたこの写真は 
僕にとって金太郎のベストショットです。

いまでも 朝の港で船の帰りを待っている金太郎の姿が目に浮かびます。

さようなら ありがとう 
金太郎

by naochago | 2010-03-10 01:27 | 田代島猫景色 続編
2010年 03月 06日

田代島猫景色(続編2) 金太郎さかなゲット!

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金太郎は、番屋の漁師さん達には「俊太郎」と呼ばれていました。
実は番屋の修太郎さんという漁師の方が、仔猫の頃の金太郎を自分の部屋に連れて行っていたのです。
番屋の周りの猫たちは、中に入ってはいけない、というルールを理解して暮らしています。ときおりおかみさんが出入りする戸口から半分だけ中に入ったりしますが、中で暮らすことはありません。
でも、俊太郎さんの心を虜にした金太郎は、反対側の小さな出入り口からすっと中に入って俊太郎さんの部屋に出入りしていました。そんなことから番屋の漁師さん達は、金太郎のことを「俊太郎」と呼んでいたのです。

大きくなった金太郎は、番屋エリアのボス猫「ヒメ」とイマイチ折り合いが良くなかったので、港の反対側で過ごすことが多くなりました。そちらで島の人たちに「金太郎」と呼ばれるようになったのです。聞き間違えられたのでしょうか。最初は、おでこの模様が金太郎の三角ふんどしみたいだからかな、とも思いましたが。

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そんな育ち方もあってか、金太郎は、人にまったく物怖じせず、警戒もせず、すっと自然にそばにいるような猫でした。
フェリーが着く堤防の横によくいた金太郎。田代島を訪れた人の中には、金太郎に出会い、その疑うことを知らず当然のようにそばで振る舞う姿に、純真な幼い子供に甘えられたような感覚を持った人もいるのではないでしょうか。

上の写真、大網漁の漁師さんが持ってきてくれたイワシをめざとく見つけ、バイクにのって食べ始める金太郎。それに気が付いた漁師さんがそばによって金太郎のお尻をつっつきながら、「とんとん、俊太郎さん。」と話しかけています。(^^ゞ

by naochago | 2010-03-06 00:53 | 田代島猫景色 続編
2010年 02月 25日

田代島猫景色(続編1) 金太郎のジャンプ!

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田代島には、100匹ほどの猫がいます。
時間をかけて猫たちの写真を撮っていると、当然ながら100匹を均等に撮ることにはならず、
良く撮る猫とあまり撮らない猫が分かれてきます。
活動的な猫、個性的な猫、特に仲良くなった猫、は撮る頻度が高くなりますし、つきあいも深くなります。

写真集には、そんな猫たちの事を、いくつかのエッセイで紹介しました。
でも、紙面も限られ、エッセイとして載せられなかった猫たちも大勢います。
この金太郎も紹介できなかった猫。

昨年NHK仙台支局が制作した番組で、島のナビゲーター役を務めていた金太郎は、
港エリアの人気者でした。
田代島の猫たちはお行儀が良くて、漁師さんの船に飛び乗ってサカナをあさったりはせず、
岸壁に並んで待っているのですが、小さい頃番屋にいた金太郎は他の猫たち以上に人慣れしていて、
大胆にジャンプしてサカナをもらいに行きます。
(ちなみに金太郎は、番屋の漁師さん達には別の名前で呼ばれていました。
 どうして名前がいくつもあるのか、どうして他の猫たち以上に人慣れしているのか、は、
 また別の機会にお話ししましょう。(^^ゞ)

この写真は、春先に撮ったものですが、春は干満の差が大きく、
岸壁から船までは距離も落差も大きいので、度胸のない猫は飛べません。
金太郎は、度胸もありつつ、ふっと人の懐に飛び込んでくるとても魅力的な猫でした。

by naochago | 2010-02-25 01:12 | 田代島猫景色 続編