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2012年 01月 31日

2012年に思うこと

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さて、2012年の最初の月が終わろうとしています。
年が明けてから、何度かブログの記事を更新しようとしつつ、そのままできずに一月が過ぎました。
年の初めに何をどう書こうかと思案して、書きあぐねている間に時間が経過したのです。
いや、書きたいことは明白だったのですが、どう書いたらいいんだろう?と思っていたのでした。

「2011年は本当に大変だった。いやあ、本当に。
 自分なりに頑張って取り組んできて、気が付いたら自分自身がバーンナウトしそうになっていた。
 おっとっと。
 2012年は、自分自身へのケアにも気を配り、もう一回り大きくマイペースで進んでいきますよ。」

まあ、一言で言えばこんなところです。
2011年という年は、だれにとってもとてもとても大きな年でした。だれもがとてつもないエネルギーを消耗した年でした。
僕ら日本人は、人類史上経験のない事故を引き起こした自分の国に対する怒りと罪悪感もありました。
世界に目を転じても、アラブでも、ヨーロッパでも、北アメリカでも、アジアでも、世界中で閉塞感と行き場の無い沢山の思いが交錯した時期だったのではないでしょうか。

とてもとても大きな深い感情の揺れを経験し、とてもとても沢山のエネルギーを使った年でした。
悲しみ、疑問、悔しさ、憤り。
4月に石巻の市街を抜けて漫画館の横の橋を渡り明神渡波にさしかかった時に受けた衝撃。
牡鹿半島の山道から海に向かうカーブを曲がって目の前に飛び込んできた桃浦や荻浜の光景。
女川の町で何も言葉を発することができず何もできず、しばし立ち尽くしたこと。
(一緒にいた同行者は、その後車の中でやたらをお腹をすかせて食べまくるという本能的生物的反応を示して和ませてくれましたが。笑)
「明るくしてなきゃ生きてらんないよ、でも夜になるとあっちこっちで押し殺した泣き声が聞こえるんだよね。
 自分たち同士では話せないから、話し相手になってくれるのは助かるよ。」
と堰を切ったように話した人々。そこで受け止めた数々のストーリーと人々の思い。
4月も5月も6月も7月も8月も9月も、宮沢賢治のことばがよく脳裏を横切りました。
「日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き」
そんな1年でした。

さて、2012年。
エネルギーを消耗した年から、エネルギーを再生していく年へ引き継ぎたいと思うのです。(太陽光発電じゃないからね。)

悲しみから感謝へ
疑問から受容へ
悔しさから寛容へ
憤りから慈愛へ

自分は、無尽蔵のエネルギーとパワーを持っているような器の大きな人物ではありませんが、バーンナウトする前に反転して、陽のエネルギー創造に向かうことはできるだろう。
「恵みの雨には笑顔を浮かべ 収穫の秋にはよろこんで踊り」
そんな1年にしようと思うのです。

冒頭の写真。昨年晩秋のある朝。田代島大泊港の朝陽です。(初日の出じゃないよ。(^^ゞ)
この写真、このサイズではわかりませんが、堤防の先に釣り竿を垂れている人が1人います。
(クリックして拡大したらかろうじてわかるかな? 左側の堤防にぷつぷつ並んでいるのはウミネコたち。)
彼は石巻の人。何もかも失った人です。田代島で釣りをするのが大好きな彼は、半年間は島に来ることができませんでした。
また島に来てこうやって朝から釣りをしている彼は、
「何もかも無くなったけれど、逆に何でもできる自由も手にしたんだよ。
 これから楽しくてしょうがなくなってくると感じるんだよ。」
と口にしていました。

2012年は、きっと大きな変化の年になるでしょう。
人々の意識や精神性も、社会の仕組みも、政治や経済も、大きな変化をうみだしそうです。
2011年に膨大なエネルギーを費やしながら見たこと聞いたこと感じたこと、涙を流したこと、おろおろ歩いたこと。
そんなすべてを忘れることなく自分の宝として、自分の一部として大切にしながら、変化の流れに載せて再生していこうと思うのです。

すべての人にとって、今年がより大きな調和への一歩となりますように。

by naochago | 2012-01-31 01:52