とある写真家の展示が心にのこっている
名前はわすれた
彼は 彼女の写真を撮り
彼女は病におかされていて
あるとき彼は本格的に彼女の写真を撮ることを決意し
彼女がこの世を去ってから写真を整理した
決意してからの写真には 写真家としての気構えが写っている
構図にも、ピントにも、露出にも。
それ以前に撮った写真は ある意味いいかげん ある意味おきらく
写真にエネルギーがそそがれていない
写真展によせた彼のコメント
彼女がこの世を去り 写真をまとめていて 自分が最もすくわれたのは
写真家としての心構えを持つ以前の構図もピントも露出もいい加減な写真達の存在だった
この写真家の存在と彼のコメントを 近頃よく思い出す。